なるべくお金をかけないで葬式を出す方法
人はこの世に生を受けたなら、必ずいつかは死を迎えるものです。よって人にはその数だけ葬式が必要となることでしょう。故人を悼み葬式を盛大にとり行いたいと願う方もいる一方で、故人の遺言により、葬式をなるべく質素に出す場合もあるでしょう。
また、金銭的な余裕がまったくないことから、お金をかけずに葬式を出したいと願うご家族もいるはずです。
そこで今回は、なるべくお金をかけない方法について考えてみたいと思います。
■まずは葬式の種類について学びましょう
葬式には、大別して一般葬、家族葬、一日葬、直葬などに分類することができます。これはそれぞれ規模やコストが異なります。
まず最初の一般葬は、葬式におけるすべてがパックになっているもので、安置から、湯かん、通夜、葬儀、そして告別式と、料理を含めた一般的なものです。進行のすべてを業者が取りはからうことから、もっとも楽に葬儀を出すことができます。しかし料金は会葬者30人程度であったとしてもおおよそ100万円は覚悟する必要がありますし、規模が大きくなれば200万円以上と値段もその分高くなります。
次の家族葬は、一般葬の小規模なものです。限られた身内のみで静かに葬儀を出して欲しいという故人の意向などから執り行われることが少なくありません。一般葬よりも規模が小さい分、コストも安くなりますが、業者によっては一般葬と同程度の見積額を提示するところもあるようです。
一日葬とは、一般葬と基本的に変わりませんが、これを1日で執り行うものです。料理や式場の使用時間、日数が短縮されることから、費用は若干安くなります。安い業者であれば30人規模でも50万円ほどから出すことができるようです。
■なるべくお金をかけたくない場合の選択肢は直葬
日本ではこれといって信仰する宗教を持たない人が多く存在します。また、これまでお寺などとのつきあいもなく、人間関係も親族との関係も希薄化してきており、特に葬儀を執り行う必要がないといった場合も最近では少なくないようです。
なるべくお金をかけたくないのであれば、宗教儀式などを行わず、身内が火葬を執り行えば良いことになります。これを直葬(ちょくそう)といいます。
最近では直葬専用プランを用意する業者も増加傾向にあります。お棺や納骨セット、遺影写真、位牌、搬送布団一式、静寂枕飾り一式、ドライアイス、霊柩車、火葬料金など、直葬においても不可欠なものをセットにして、パック料金として30万円程度で請け負うサービスです。
料金は業者によって大きく異なる点と、格安をうたっていても、付帯サービスは別料金として請求される業者もあることから、あらかじめしっかりとした確認は必要となります。
なお、すでにお墓がある場合や、檀信徒である場合は、直葬にしてしまうとお寺との間でトラブルになる場合があります。この点は十分な注意が必要となります。
また、菩提寺がない場合には、お寺さんを呼んで火葬の前にお経を読んでもらうことは可能です。
昨今では核家族化が進んできていることから、家族のみで故人を悼むケースも少なくありません。このような場合は、直葬もひとつの選択肢となりうることをご記憶いただければと思います。
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