なるべくお金をかけない自炊の簡単料理法
■外食から自炊に切り替えることで得られるメリットとは
食費を切り詰める得策として自炊を挙げることができます。自炊であれば、自分で安い食材を選択することができるうえ、栄養の偏らない結構的な食生活を実現することができるからです。
ただし自炊の場合、料理を作る手間はどうしてもかかります。外食のようにメニューの中から食べたいものをオーダーすれば良いわけではないわけです。このため、特に独身の方の場合、どうしても外食に頼りがちになるものです。
ところが日々の外食は、意外なほどお金がかかるものです。たとえば1日3食すべてを外食に依存したとすると、1日におよそ2000円程度の出費となります。つまり月に6万円程度のお金が食事に消えることになります。
一方で、自炊の場合は、慣れてくれば1食あたりのコストは200円以内に抑えることができます。おおよそ1日500円程度のコストでも満足の行く食生活を送ることができるのです。つまり、月に1.5万円から2万円程度もあれば済むことになります。外食から自炊による食事に切り替えることで、実に月4万円ものコストを削減することができることになります。
ちなみに4万円を手にするためには、日に1万円の給与を得る人で4日間働く必要があります。ちょっとした生活の見直しにより、週休二日の人であれば、週休三日とすることが、計算上は可能ということになります。
■自炊を続けるためには、自炊の手間を取り払うことがコツ
自炊がコスト的に大きなメリットがあることはご理解いただけたことかと思います。しかし実際に自炊生活を実現するためには、いくつかのハードルが必要となります。
自炊をするためには、食材を用意する必要があります。また、日々何らかの形で料理をする必要があるわけです。独身者の多くは仕事を持っていることから、疲れて帰ってから自分の食事を作るのは面倒に思われるはずです。また、もともと料理などしたことがないという方もいらっしゃるかもしれません。自炊のコスト削減のメリットは十分に理解しているものの、食事を作ることができないので、外食、もしくはコンビニ弁当に頼らざるを得ないわけです。
しかし実は、一人分程度の料理であれば、帰宅後数分で作ることが可能です。また、バラエティ豊かな料理を楽しむことさえできるのです。当然のこと、これまでお湯しか沸かしたことがないという方であっても、自炊をはじめることは可能です。
今回は簡単な自炊のレシピをいくつかご紹介します。あなたの支出は、外食から自炊へと移行するだけで大きく削減されることでしょう。
■シリアルと牛乳、バナナの朝食
これまでまったく料理の経験がないという方でも、週末にスーパーに出向き、シリアルと牛乳、そしてバナナを購入することはできるはずです。そしてこれらを用意すれば、それだけで出勤前に朝食を部屋で取ることができるようになります。
レシピをあらためて説明するまでもありません。
お皿にシリアルを1食分入れて牛乳を流し込めば完了です。バナナを1本つければ栄養面でも十分な朝食の出来上がりです。現在のシリアルは、栄養バランスに配慮されていることからそれだけでも十分すぎるほどです。
調理時間は1分程度、しかも素早く食べることができます。コストはバナナと牛乳を入れても、総計で100円程度のはずです。
■トーストに卵の簡単レシピ
トーストの縁に沿ってマヨネーズを絞り出します。そして、生卵をその中央に慎重に割り入れます。簡単に塩コショウをしたら、あとはこれをトースターに入れましょう。トースターにもよりますが2、3分で調理は完成です。これを平皿にのせて、コーヒーを添えれば朝食の出来上がりです。トーストは1枚あたり10円から20円程度、生卵は時価ですが数十円の一食です。
■朝食はどうしても日本食でという方は
スーパーなどであらかじめ、納豆、ノリ、生卵を用意しておきます。納豆は3パックで100円程度、生卵は季節や供給量などによって価格が変動するものの1つあたり20円程度です。また、1つずつ袋で小分けされた味噌汁は12個入り100円程度で購入可能です。ノリも一回分毎に小分けされた味ノリを格安で購入することができるはずです。
夜寝る前にご飯をタイマーセットし、起きる頃に炊きあがるようにしておきます。なお、現在では無洗米も多く登場してきているので、お米を研ぐ必要もありません。
朝の調理は起き抜けにお湯を沸かすこと。これだけです。
お湯でインスタントの味噌汁を作り、茶碗にご飯を盛ります。あとはその日の気分で、納豆、ノリ、生卵をつけます。立派な朝食を作るのにかかる時間は、数分で済むはずです。
■ご飯があれば昼食を作ることもできる
茶碗にラップを乗せてその上にご飯を盛ります。梅干しを中心にいれ塩をふったらご飯をラップで包み込むようにしておにぎりをつくります。これを二つ程度用意すれば、職場でのランチは完了です。
弁当箱をお持ちであれば、それにご飯を入れてその上にノリなどを敷きます。
必要に応じて袋に小分けされた生味噌の味噌汁を持って行けば、昼食時、マグカップで味噌汁を作ることができます。また、魚の缶詰などを持参すればおかずの用意も完了です。
慣れればば数分で昼食の支度ができます。
街中での外食は、600円から800円程度の出費を覚悟する必要があるでしょう
一方で簡単な手作りランチのコストは、ご飯に50円、味噌汁に10円、缶詰に80円といったところでしょうか。総計で140円。朝の数分の手間が500円以上の節約を生み出すことになります。20日で実に1万円のコスト削減です。
■パスタでちょっとお洒落な夕食を
あらかじめパスタとレトルトのパスタソースを購入しておけば、簡単でちょっとお洒落なパスタ料理の夕食を楽しむことができます。
パスタは種類によってボイルする時間が異なります。お湯を沸かして沸騰したらパスタを投入し、指定時間ボイルすれば完了です。指定時間よりも若干早めにお湯から取り出すとよいでしょう。また、事前にパスタを水に2時間ほどつけておくと、1分のボイル時間で生パスタに近い触感を味わうことができるようになります。また、パスタに絡めるレトルトソースは、お湯に投入して3分ほどで完成です。
パスタがボイルできたら平皿に盛り、レトルトソースをかければ出来上がりです。レトルトソースは、ミートソース、ナポリソース、和風ソース、カルボナーラなどさまざまなレパートリーが用意されています。インスタントラーメンを作ることができれば、誰もがパスタの夕食を楽しめるはずです。
また、コストについては、1食分のパスタが30円程度、レトルトソースは80円程度であるはずなので、100円を少し上回るコストです。ちょっとしたイタリアワインを添えて、キャンドルに火をともせば、恋人を招いても喜ばれることでしょう。
■ざるそばと天ぷらで優雅な日本の夕食を
乾麺のおそばは、スーパーや100円ショップなどで2人分程度100円程度で購入することができます。また、今日はちょっとリッチにかき揚げの天ぷらを用意します。これはスーパーの総菜売場で、安ければ80円程度で買うことができるはずです。
帰宅したらお湯を沸かしておそばをボイルしましょう。おおよそ5分程度ですが、若干早めに火を止めても良いでしょう。お湯を切って一度冷水に通します。そして水を切りザルに盛ります。
つけ汁もスーパーなどで買うことができますが、昆布だし醤油などを薄めても代用することができます。天ぷら+ざるそばで、コストは一人分130円程度の夕食です。
ちなみにインスタントラーメンを作れる方であれば、誰でもざるそばは作れます。
■インスタントラーメンをリッチに食する方法
これまでに紹介したレシピは、インスタントラーメンを作ることができる方であれば誰もが作れるはずです。ただし、インスタントラーメンもたまには食べたくなったりします。そこで簡単にできるリッチなインスタントラーメンをご紹介することにしましょう。
ここでは味噌ラーメンと塩ラーメンのレシピをご紹介します。よって味噌ラーメンかもしくは塩ラーメンはご用意くださいね。あとはレトルトの麻婆豆腐、同じくレトルトの中華丼あんかけを用意します。これらは安ければひとつあたり80円程度、高くても100円程度で入手可能です。
まず味噌ラーメンですが、お湯でボイルする際に別の鍋で麻婆豆腐のレトルトを暖めます。味噌ラーメンができたら皿に盛り、麻婆豆腐のレトルトを上からかけます。一方塩ラーメンの場合は、中華丼のレトルトをかけてください。
いつもラーメンを作るのとほぼ同じ手間ですが、豪華なラーメンができあがります。是非とも試してみていただきたいと思います。
■ちょっとリッチなお茶漬け
ご飯しかないという場合には、大きめのお椀にご飯を盛り、梅干しや塩昆布などを乗せます。そして昆布だし醤油を大さじ一杯くらい上からかけ、わさびを入れます。そしてその上からお湯、もしくはお茶をかければ、簡単ながらとてもおいしい高級お茶漬けが完成します。
■食生活に野菜が足りないと思ったら
冷蔵庫を見ると、もやしとキャベツしかないなんてこともあることでしょう。
この場合、お湯を沸かしてざく切りにしたキャベツを投入します。キャベツが適度にボイルできたらそこにもやしを入れて約1分ボイルしてお湯を切ります。
これを皿に盛り、ポン酢をかけて食べます。
ちなみにこれ、ラーメンを作ってその上に山盛りに乗せ、ニンニクのスライスやチューブのおろしニンニクを入れれば、有名なラーメン店で食するラーメンに近いラーメンとすることもできます。コストは100円程度ですが、お腹を十分に満たしてくれるはずです。
さて、いかがだったでしょうか。
いずれのレシピも数分で簡単に作れるものばかりです。それでいてコストも100円程度と格安です。最近ではラーメン一杯でも、ラーメン店で食べると800円程度必要となります。
わずか数分で自宅で食べることができるわけですから、なるべくお金をおけない生活に興味がおありであれば、是非とも自炊をしてみることをお勧めします。
今回ご紹介した以外にも、インターネットなどを検索すれば、簡単レシピは山ほど見つけだすことができるはずです。
無駄に外食にお金を使うのであれば、自炊でコストを大幅に圧縮し、その分を貯蓄にまわしたり、ワーキングプアなどのスパイラルから脱することを是非ともお勧めします。
地道なコスト差も、数年という時間では非常に大きなものとなるものです。
ちなみに月5万円のコスト圧縮は、年間60万円、5年で300万円にもなります。また、他の部分でもなるべくお金をかけない取り組みをするならば、5年間で7~800万円の資金を作り出すことは決して難しくはないものです。
まとまった資金は、あなたの未来を大きく変えることになるかもしれません。詰み上がっていく資金の大きさを、是非とも実感していただきたいと思います。
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