なるべくお金をかけないスマホの利用方法
最近では、多くの人がスマートフォンを持つようになりました。スマートフォンがあれば、必要に応じてさまざまなアプリをダウンロードすることで、利便性を簡単に高めることができます。また、画面がワイドであることから、インターネットのブラウジングも携帯電話よりも快適に行うことができます。
しかしながら、良いことばかりではありません。スマートフォンにする場合、パケット定額料金が5000円以上と比較的高価であるとともに、通話料についても携帯電話より割高です。また、機種代金を支払う場合、価格は5万円から7万円程度と、実はPCが十分に購入できるほど高価なのです。
そこで今回は、スマホを格安で入手するとともに、維持費も格安にする方法を考えてみたいと思います。
■格安でスマートフォンを入手する方法
年度変わりの頃になると、新たにスマートフォンを買い求める顧客が増えることから、量販店などでは大々的なキャンペーンをはることが少なくありません。そこでこの時期に量販店に足を運んでスマートフォンを物色します。
キャンペーン時期には、昨年のモデルや廉価版モデルを0円で販売することがあります。0円ですから格安と言うよりタダなわけなのでお得なわけですが、ここでひとつ確認しなければならない点があります。
名目は0円でも、実は分割購入の形で契約がなされるものの、その金額をキャリアやショップが月々負担するというものがあります。この場合、その後に契約条件を変更したり、キャリアを変えたりすると、残金のすべてを一括で支払わなければならないことがあるのです。
一方で、完全に0円のスマートフォンも存在します。できればこれを狙います。
ただしこれについても、付帯条件のチェックは必要です。完全に0円であるものの、2年間高いサービスを使わなければならないといった付帯条件が付いてくることもあるからです。
また、中古でもかまわない方であれば、インターネット上で多くのスマートフォンを探すことができます。実際ほぼ新品のスマートフォンを、3000円程度で入手できることもあります。
■スマートフォンを格安で維持する方法
さて、これまでの行程でスマートフォンを入手して使えるようになったと思います。しかしながら、スマートフォンはパケット定額などのサービスを使う必要があることから、維持費はそのままでは6千円程度も毎月かかることになります。年間7万円以上のコストです。決してバカになりません。
そこでこれをできうる限り安くしていきます。これはどのキャリアにおいても可能ですが、ただし詳細は異なるのでパンフレットなどの確認は必要となります。
ここでは最も顧客数の多いドコモで説明をしてみることにしましょう。
スマートフォンの新規契約に付帯条件がついていなければ、スマートフォンを手にした翌月を指示して契約サービスを変更することが可能です。これはドコモショップや購入店に出向いても良いですし、「151」に電話をすることで完了することが可能です。
まずは、パケット定額をキャンセルします。また、SPモードもキャンセルしてください。するとインターネットはおろかE-mailさえ使えなくなりますが、これについては後ほど。
また、プランはタイプシンプルバリューにするとともに、パケ・ホーダイシンプルというパケット契約をします。このサービスに加入しておくと、一部の割引サービスが継続できるからです。ちなみに、あなたが学生の場合は、パケ・ホーダイシンプルに加入しておくと、学割がそのまま継続適用となります。
学割が適用されると、タイプシンプルバリューの月々の基本使用料は780円なので、電話の発着信が可能な状態のまま、維持費を0円(ユニバーサルサービス料が3円程度かかるかもしれません)にすることが可能です。学割が適用にならなかったとしても、電話番号そのままで780円の基本使用料を支払えば、維持できるわけです。
「でも、ネットもできないんじゃ、スマートフォンの意味がないのでは?」
ご安心を。そのお話は次に。
■モバイルルーターを用意し格安SIMを使う
次にモバイルルーターを用意していただきます。モバイルルーターとは、3Gもしくは4Gでの通信環境を実現するとともに、Wi-Fiにより周囲の機器と接続することで、インターネット環境を実現するものです。ちなみにインターネット上で数千円で入手できます。また、NTTの光ユーザであれば、「116」に電話をすれば月300円程度でレンタルする事も可能です。
さて、モバイルルーターは用意できました。しかし実はこれだけでは通信はできません。モバイルルーターにはSIMと呼ばれるカードを挿入する必要があるからです。SIMはスマートフォンでも使われています。最近では格安のSIMを提供する通信業者が増えてきました。
通信速度150kbps程度であれば月490円で使い放題になります。また、LTEであったとしても月980円で使い放題(ただし1日30MBを超えると200kbpsにその日は制限される)となるものもあります。ともに動画などの利用は難しいですが、メールやtwitter、各種SNSの利用は問題ありません。また、ネット経由の音声電話やチャットも良好に使うことができます。
SIMはアマゾンなどで入手できます。購入代金は3500円程度です。
モバイルルーターにSIMを挿入し、設定を完了すると、これをWi-fiで先のスマートフォンに接続すれば、インターネットを活用することができます。メールはGmailなどのフリーメールを活用すればよいでしょう。また、ショートメールについては、これまで同様利用することができます。
さて、この環境においてのあなたのスマートフォン維持費は、ドコモへの支払いはほぼ0円、SIMの使用料は最低価格の場合490円となります。モバイルルーターの購入費やレンタル料金が発生する場合にはそれにプラスする必要がありますが、それでも千円以内で、スマートフォンを使うことができます。
つまり、月々5千円程度のコスト削減に成功するわけです。年間で6万円の節約、大きいとは思いませんか。
■通話はOCNなどのIP電話を利用
スマートフォンは通話料金も高めに設定されています。このため、不特定多数に電話をかけることが多い場合には、通話料削減の措置を講じる必要があるでしょう。
最近ではOCNなど、格安のスマートフォン向けIP電話サービスが登場してきています。このサービスの基本料金は月300円ですが、かわりに通話料金を3分間8.4円まで下げることが可能です。また、楽天電話の場合、基本料金無料で、通話料を半額程度まで低減することができます。
これらをうまく使うことで、通話とインターネットをフルに活用しながらも、安価な維持費を実現することができるわけです。